手相の見方ー知能線(頭脳線)の基本的な意味について

知能線 手相術

知能線(頭脳線ともいう)は、掌の中央を横に走る太目の線です。
この線は、支配的な意義も持つ線で、知力・知恵・知識・直観力・才能だけでなく、生活能力や運命の浮沈を表す線です。
なお、ここでいうところの知力や才能というのは、あくまでも『実社会における』知力・才能を表し、知能指数や学習能力とは別です。

机上の学問を示しているわけではない、ということですね。生活能力も同時に表すことを考えると、腑に落ちますね。

なお、東洋手相術では、この線を『人紋』といいます。この人紋は、その人の賢愚と貧富があらわれる紋として解説されています。
また同時に、その本人の生活環境や、対人運が示される線ともあります。

この知能線を最も重要な線として捉えている手相家の方は多く、確かに実社会における知力や才能、また対人運というものは、その人の運不運を決める大きな要素ですから、重要視して当然なのかもしれませんね。

重要視される知能線(頭脳線)

他の線がいかに弱くとも、また、良くない意味の相を持っていても、この知能線(頭脳線)が、良いものであれば、それらの欠点を補って成功へと導くほどのパワーがあります。

知能線によって、その知性・才能・生活環境・運命のあり方を見るには、その線がどこから起こるか(起点)、どこに向かっているかを知り、その上に、線自体の状態を見るのがポイントです。

知能線は樹木のように本来の位置を変えることはありませんが、そこから出る枝葉の支線は新たに出たり伸びたりと絶えず変化する線でもあります。
その変化は運勢の変化に伴うものですから、よく注意してその様子を見て取る必要があります。

知能線は羅針盤における針

最後に、有名な手相家キローの『手の言葉』より、知能線についての記述を引用します。

私はすべての仕事において、
知能線を手の中に見出すことのできる最も重要な印と見ています。

知能線は羅針盤における針のようなものです。
知能線における知識を欠いては、『問題の方向性』を把握することは不可能であります。

私がほかの何よりこの点の理解を欠いたのが原因で判断を誤ったケースを多く見てきたため、このことが言えるのです。

たとえば、多くの手相を学んでいる方たちが、ほかのさまざまな線で与えられた成功の約束に対して矛盾する、
弱々しく、頼りなく刻まれた知能線を見落として、一見よく見える、良い形の太陽線につい注意を払いすぎてしまうという誤りを見てきたのです。

もしこの反対に、その学生が最初からそういった知能線に気づくのであるならば、
彼は、成功の約束は知性や知能によって裏づけられていないという、テーマを語ることができたと考えています。

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