生命線は、親指とひとさし指の間を起点として、親指の付け根を囲うように刻まれる太目の線です。ほとんどの人が生まれながらに持っている線で、感情線・知能線とともに3大線のひとつとされています。
この生命線は、生命力と肉体の変化(体質・病気・怪我・事故)を示し、その時期も同時に示す線といわれています。
東洋手相術でもこの線は『地紋』と呼ばれ、同じように、寿命の長短や、健康状態を示す線としてみます。
また、西洋手相術では、この生命線の後半部分は、住居について示すことがあるという読み方をしますが、東洋手相術でも後半部分は住居について示すとされていています。
病気の時期や内容を示すのは、自身の肉体内の出来事なので、脳がそれをかんち感知して手相として示すというのはなんとなくわかる気がしますが、事故や怪我といった突発的で外的要因の大きい出来事も、その線上に示すというのがなんとも神秘的な現象で、やはりどこかに『運命』という青地図の存在を感じさせます。
また、こうした肉体の変化だけでなく、結婚や恋愛状況なども示すことがありますので、これもまた不思議なことかと感じます。
この生命線の形状はわりと大きく上図の3つに分類されます。
①のように、親指のつけねを綺麗に囲っているのは一般に長寿の相といわれています。
②のように、親指のつけねを囲いきらず、手首の中央近くまでで終わっているものは、短命ではないのですが、強靭な健康状態ではないことを示します。
なお、生命線は生活習慣などによって、結構頻繁に変化する線です。
生命線上に出るいろいろな紋や印もそうですが、その長さも長くなることが多々あります。
③のように、生命線が小指側のほうに流れているのは、ひとところにおちついていられない相です。
日々にいろいろな変化を求める傾向が強い人の相です。この相の意味を考えると、その後半が、住居について示すといわれているのもうなづけますね。